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詩41 あの手この手

bysos-ei  on1/30 00:32 2010

そんなに離れていないでもっと近くにお寄りよ。おっとと、そうはいかないわよ・・そんな優しそうな言葉をかけておいて、近くにきたら私をパックリやるつもりでしょう。何を言ってるんだよ、ぼくはそんなんじゃないよ。じゃあ、なんで、あんただけそんなに大きく太ってんのよ・・きっとその優しそうな顔で、星たちを近づけておいて誰も見ていない隙を見はからってパックリやっているに違いないわよ。違う違う、僕が太ってるのは、太陽からいつもエネルギーを貰っているからだよ。貰ってる?いつも昼を独り占めしているあのドケチから・・嘘、きっとあなた盗んでるのよ、月って泥棒だったの。人聞き悪いなあ、盗んでるんじゃないよ、足らないエネルギーをホントは借りては返し借りては返しの繰り返しなんだよ、太陽にさ。ふぅ〜ん、そうだったの太陽さんにローン組んでたの・・なるほどね・・だから太ったり痩せたり太ったり痩せたりの繰り返しなのね。そう、今じゃローンて言うけどね、昔は月賦って言ってたんだ、わかるかな。なんだか、お月さん、あんたが可哀そうになってきちゃった、私なんかさ、ちっちゃいながらも、全部自前のエネルギーで輝いているんだからさ。わかってくれた、じゃあ、ちょっとでもいいから、カンパしてよ、ね。おっととと、危ない危ない、その手があったんだ・・。

 

 

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