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詩79 夢と落書

夢と落書

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bysos-ei  on3/8 15:18 2010

☆ 夢と私の落書は似ているところがあるように思う。もっと正確にいえば、見た夢を思い出している時の私と、落書きをしている時の私は、似ているように思える。

☆ 夢がただ一度だけ脳裏をかすめるように、落書きする私の指もただ一度だけキーボードの上を走る。

☆ 思い出された夢は、醒めている自分の意識に重大な関心を与える出来事のみが、ピックアップされて、現実の自分にとっても意義のあるものとして、自分の中で再構築される。
 私の落書の中には、将来創作されるべき何らかの世界において、ピックアップされ、蘇ることができるものを含んでいると信ずる。

☆ 私そのものが立体的存在とするならば、夢は平面的存在である。それは、私そのものを切断した一平面でしかない。一つの立体を分断すれば、無限の面ができる。だが、無限の面を合わせても立体を作ることは不可能である。面には、厚さもなく重さもない。つまり、面は立体の一部ではないのである。そのように夢は私そのものの一部ではなく、けれども、独立した私自身として刹那的に存在し、その次元においては絶対的な意味を持って生きているのである。
 私の落書は、多少恣意的ではあるが、将来創作されるべき何らかの世界に対して、そのような意味を持って存在するものであるかもしれない。

 

 

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